「あれだけ成功したかったのに、なぜ動けないのだろう?」──そんな風に感じたことはありませんか?
そう、私です。

40代を迎えた私自身も「絶対成功したい」「絶対失敗したくない」と願うほど、逆にプレッシャーで動けなくなる経験をしました。だんだん挑戦しなくなる傾向。打席に立たなくなり、失点しないことの方が評価に繋がってしまう、悪い傾向。これは私個人もそうですが、組織、ひいては会社、もっというと日本全体に言えることなのかも。
実はこの現象には心理学的な裏付けがあり、あなたが今行動できないのも当然なのです。
1.強い願望が行動を阻害する心理
①脳のストレス反応の暴走
人間の脳は強い願望をストレスと認識し、「闘争・逃走反応」を起こします。その結果、パフォーマンスが低下し、本来の能力を発揮できなくなります(ヤーキーズ・ドッドソンの法則)。
②失敗=自己否定の誤解
「失敗は自分の価値の否定」と捉えることで、不安が増大し、行動を回避しようと脳が指示を出します。
③完璧主義が招く自己妨害
「完璧でなければダメ」という強迫的思考が、心理的な壁を作り、行動を躊躇させます。
具体的な事例
- 受験本番で実力が出ない学生
- 完璧主義から一歩を踏み出せない起業家
- 人前で緊張して失敗するビジネスマン
- 損を避けようとして大きく損する投資家
これらはすべて「強すぎる願望」が原因です。
2.「どっちでもいい」がメンタルを最強にする理由
実は、結果への執着を手放すことが心理学や脳科学的に最良の結果を生むことが明らかになっています。
①心理的解放によるフロー状態
心理学者ミハイ・チクセントミハイは「結果を意識しないことで集中力が高まり、『フロー状態』という最高のパフォーマンス状態が生まれる」と示しています。
②成長マインドセットの構築
心理学者キャロル・ドゥエックの研究では、「失敗を学びの機会として捉える柔軟性(成長マインドセット)」が長期的な成功を促すことが証明されています。
3.今すぐ試せる「どっちでもいい」実践法
【投資編】
日々の株価チェックをやめ、「長期で市場全体が伸びればOK」と割り切る。日々の変動に一喜一憂せず安定した投資行動が可能に。
【キャリア編】
転職か現職維持か悩む時、「どちらの道も自分を成長させる」と考えることで、過剰なプレッシャーなく冷静に判断できます。
【健康編】
「今日は食べすぎても明日調整すればいい」と柔軟に考え、完璧主義を手放すことでダイエットの継続率がアップします。
【人間関係編】
返信が遅くても「来れば嬉しいが、なくても問題なし」と考えることで、人間関係のストレスを大幅に軽減できます。
具体的な実践ステップ
- 日常的な小さな決断で練習する
- 常に複数の選択肢を持つ癖をつける
- 結果よりプロセスを楽しむ習慣を持つ
- 毎日5分、瞑想やマインドフルネスを行う

まずは明日のランチから、「どっちでもいい」を試してみてください。
まとめ
「どっちでもいい」は無責任な態度ではありません。むしろ、最高のパフォーマンスを引き出すための心理戦略です。
今日から小さなことで実践し、行動力と人生の余裕を取り戻しましょう。
次回の記事では、「行動力をさらに高める秘密の心理テクニック」をご紹介します。あなたの人生戦略に役立つ情報を見逃さないでください。
ではまた!
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