情熱だけで転職するのはちょっと待った!幸せなキャリアは「情熱×成長」

「好きなことを仕事にしたい!」そんな思いで転職を考えているあなた。その気持ちはとても素敵ですが、少しだけ立ち止まって考えてみませんか?

確かに、情熱を感じる仕事をすることは人生の幸福度を高める上で重要です。しかし、情熱だけを理由に転職を決めてしまうのは少しリスクがあります。今回は「情熱」と「成長」をセットに考えることで、キャリアの満足度や成功率を飛躍的に高める方法をご紹介します。

情熱だけでは幸せになれない?

好きな仕事をすることは間違いなく素晴らしいことです。しかし、米ミシガン州立大学の研究(2015年)によると、好きなことだけにこだわりすぎると、かえって理想と現実のギャップに苦しみやすくなることがわかっています。

例えば、「趣味を仕事にしたけど好きじゃなくなった」「好きなことを仕事にしたのに満足できない」という話をよく耳にしませんか?情熱だけに依存すると、期待値が高くなりすぎ、少しの困難にも挫折しやすくなってしまうのです。

だからこそ成長軸を加えよう

ここで大事になるのが「成長」の視点。成長とは、単に昇進や収入アップだけを指すのではなく、「新しいスキルが身につくか」「裁量権があるか」「その仕事が社会や誰かの役に立っているか」ということです。

実際に、心理学者アニー・ウルジエスキーらの研究(2015年)では、「成長機会」を重視する人のほうが長期的に仕事への満足度が高く、キャリアの成功や収入も情熱だけで仕事を選んだ人を上回っていました。つまり、情熱だけでなく成長の視点を持つことが、より安定して高い満足感を得るために重要なのです。

でも、成長だけで本当に満足できる?

では、情熱を完全に無視して「成長」だけを追えばいいのかというと、そうとも言い切れません。スタンフォード大学のキャロル・ドウェック教授が提唱する『成長マインドセット』では、成長を長続きさせるには「好き」や「楽しい」と感じる情熱的な要素が必要だと指摘しています。

仕事が単なる義務や苦痛でしかなければ、成長は長続きしません。成長する過程にワクワク感や喜びがあるからこそ、人は継続して頑張れるのです。

つまり、「情熱ありきの成長」が最強

最も理想的なのは、「情熱をベースにした成長志向」です。情熱を持つことでやりがいや楽しさが生まれ、その中で成長機会を意識的に探していくことで、長期的な満足感や幸福感を得られるのです。

例えば、メンタリストのDaiGoさんも、自身の情熱だった「読書」をベースに、その知識を発信し、ビジネスとして成長させることで成功しています。これは情熱と成長の両方がうまくかみ合った良い例でしょう。

カウジ
カウジ

とりあえず試してみる。試しているうちに、拘りを持てたり、あーでもない、こーでもないと試行錯誤をし始めたりする。そのうち、それが得意になったり、好きになったり。継続できるものに情熱を持てると最強。私は20年前、Excelスキルを引っ提げて社会人になりましたが、「もっとこうすれば楽にできるんじゃね?」みたいな好奇心から、自分なりですけど勉強して身に着けてを繰り返して、いまだに重宝されたりしています。

「情熱×成長」キャリアを作るための3ステップ

では具体的にどう行動すればいいのか、簡単なステップを紹介します。

① 自分の情熱をリストアップ

まず、自分が本当に好きなことやワクワクすることをリストアップしましょう。「これをやっている時は時間を忘れる」そんな活動を見つけるのがコツです。

② 成長機会を見つける

次に、情熱を感じる分野で「どんなスキルが身につくか」「どんな裁量権が得られるか」「社会的意義はあるか」をチェックします。これが情熱に成長軸を加える作業です。

③ 小さな行動を起こす

最後に、すぐに始められる小さな行動を決めます。オンラインで学べる講座に申し込んだり、興味のある企業や職種の人と交流を持ったり、具体的な行動を今すぐ始めましょう。

まとめ:情熱と成長の掛け算で最高のキャリアを

情熱だけで転職を決めるのも、成長だけで転職を選ぶのも、一長一短です。最高のキャリア戦略は、「情熱」を土台に「成長機会」を積み重ねていくこと。

情熱は後からでも育ちますし、情熱があれば成長を加速させることもできます。ぜひこのバランスを大切にして、あなたらしい充実したキャリアを築いていきましょう。

ではまた!

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