「やらなきゃいけないのは分かってる。」「でも、なぜか手が動かない…」
そんなふうに、自分を責めてしまう40代のあなたへ。
はい、私です。
実は、それって“あなたが悪い”わけではないかもしれません。
この記事では、なぜ人は「行動できない」のかを紐解きながら、実際に動き出すための“仕掛け”を一緒に考えていきます。
やる気は、「やってから」出る。
まず伝えたい:「行動できない」は甘えじゃない
行動できないのは、感情・認知・環境の“組み合わせ”による現象です。
つまり、「気合が足りない」「意志が弱い」なんてことではないんです。
✔ 完璧主義の罠
「やるなら完璧に仕上げたい」「中途半端はイヤだ」
そんなマインドが、逆に“初動”を止めてしまいます。
また、このご時世特に、得点数やチャレンジ数よりも、失点をしたことによって評価を落とされがち。
✔ 失敗への恐れ
「間違ったらどうしよう」「変な目で見られたくない」
失敗=人生の終わり、みたいな思い込みがブレーキになります。
✔ 頭が疲れている(決断疲れ)
人は一日に3万回以上の判断をしているとも言われています[1]。
その中で“本当に重要なこと”に使えるエネルギーが残っていないのです。
ちなみに私は先日、「疲れてるから甘いものでも食べよ…」と思ってコンビニに行ったのに、棚の前で5分うろうろした結果、なぜか昨日買ったはずの牛乳だけを買って帰りました。
家に着いて「え、なんで…?」って小声で言いました。

飲むっきゃねぇー! → 太る → 豚の完成
なぜ「頭でわかってるのに」動けないのか?
行動を止めているのは、意志ではなく“脳の防衛本能”です。
脳は現状維持を「安全」と判断し、未知の行動を「危険」と見なすようにできています。
つまり、行動しない=生命維持に必要な本能。 それだけに、“ちょっとした仕掛け”が必要なのです。
行動できるようになる「3つの仕掛け」
① 「最初の一歩」をバカみたいに小さくする
「2分だけやってみよう」「パソコン開くだけでOK」
そうやってハードルを1cmに下げると、行動の“摩擦”が消えます。
人間の脳は「行動を始めること」さえできれば、あとは慣性で動けるようになります[2]。

② 「やる気」は“行動のあと”に来ると知る
脳科学では、「やる気」は行動によって後から生成されることが分かっています。
つまり、動くからやる気が出るんです。
やる気が出るまで待っていると、一生始まりません。
なので、やる気なしで動き出す訓練が実は一番重要です。
③ 自分の感情と対話する「一行日記」
「今日、やらなかった理由は?」「何を怖がってた?」
そんな自問を、1行でもいいので書き出してみましょう。
書くことで、思考が整理され、感情が客観視されます。
継続すれば、行動を妨げるパターンに気づくようになります。
実際に「行動できる人」がやっている小技
- ToDoは“1アクションだけ”書く(例:企画書→「ファイル開く」)
- 朝一番に「やりたくないこと」を5分だけやる
- 行動したら、シールを貼る or 日記に〇をつける
行動できる人は、「感情」や「気分」に左右されず、“動ける環境”を自分で設計しています。
動けないあなたへ──今日の“一歩目”を置いてみよう
行動は、才能でも性格でもありません。
環境と仕掛けで、誰でも変えられる習慣です。
そしてその一歩目は、あなたが思っているよりずっと小さくていい。
「記事を読んだあと、スマホを置く」──それだけで、もう一歩目。
小さな一歩が、いつか大きな違いを生む。
あなたは、今日、何を“5分だけ”始めますか?
まずは、完璧を捨てて。
そして、自分を責めるのもやめて。
できることから、やれる範囲で。
それが「行動できる人」への第一歩です。

ではまた!
[1] Daniel Kahneman, “Thinking, Fast and Slow”, 2011(邦訳:ファスト&スロー)
[2] BJ Fogg, “Tiny Habits”, 2019(邦訳:習慣超大全)
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