この記事には広告・アフィリエイトリンクを含みます。
結論
何をやるか決まっていなくても、まずは何か一つ始める。続けたければ続ければいいし、合わなければ変えていい。最初から一生続けるものを決める必要はない。
44歳で次を決めずに会社を辞め、1か月ほどたちました。
仕事から離れて、「明日が苦痛」という感覚はなくなりました。平日の時間を自分で使えるのも、しんどい日に休めるのも、ありがたい変化です。
その一方で、Xを見ているうちに午前中が終わり、ブログを書こうと思っていたのに、あまり進まないこともありました。お金への不安はまだまだ残っています。
退職して気づいたことと、これから試したいことをまとめてみます。FIREを考えている人だけでなく、定年後の暮らしを考える人にも、重なる部分があるのではと思います。
「FIREしない方がいい」という人の意見が少し分かった
時間が増えると、ついだらだらしてしまう
会社員のころは、平日の大部分を仕事に使っていました。その時間が自由になれば、ブログももっと進むだろうと思っていました。
ところが、実際にはXを見ているうちに午前中が終わることがありました。ブログを書くことは面白いのですが、時間ができても、思ったほど作業は進みませんでした。

会社にいれば、始業時間や締め切り、相手の都合が一日の区切りになります。退職すると、その区切りを自分で作る場面が増えました。
自由時間についての研究でも、時間が多くなるほど幸福感が高まり続けるわけではなく、その時間を有意義に使えている感覚が関わると報告されています。[1]
私の場合も、長い時間が空いていることより、「今日はここまで進んだ」と思えることの方が、その日の満足につながるのかもしれません。
会社を離れたあとの、人との接点を考える
仕事をしていると、人と話したり、頼まれたことに応えたりする機会があります。仕事には負担もありますが、誰かの役に立っていると感じるきっかけにもなります。
私も会社を離れて社会との接点が減り、人の役に立っているという実感も薄れてしまいました。
私自身は、管理職の肩書きがなくなったことを、それほど気にしていませんでした。無理に持っていた接点が減り、「マイナスからゼロに戻った」という感覚もありました。地元の同級生とのつながりも残っています。
これから誰と関わり、どんな形で役に立ちたいのかは、考えておきたいです。会社を離れたあとも続けたい関係や活動があれば、それに時間を使うこともできます。
それでも、辞めて良かったと思っている
退職してからは曜日の感覚が薄くなり、「明日が苦痛」という感覚がなくなりました。仕事の予定を中心に一週間を考えていたころとは、気持ちがずいぶん違います。
平日の昼に妻を迎えに行くこともできました。自分で使える時間が増えたことを、こういう場面で実感します。
退職したらゲーム三昧になるのではと思っていましたが、今はゲームよりブログを面白いと感じています。仕事を辞めてみて、自分が何に時間を使いたいのかも少し見えてきました。
体調がしんどい日は、「今日はしんどい」と受け入れて、別のことをしたり、休んだりできるようになりました。以前は責任から「やらなければ」が先に立つこともありましたが、今は自分で予定を変え、休めるようになりました。
こうした良さを感じながらも、自由な時間の過ごし方には工夫が必要でした。「FIREしない方がいい」という意見が少し分かったのは、この部分です。
早く仕事を辞める予定がなくても、定年後には働き方や一日の過ごし方が変わります。仕事が減ってできた時間に何をしたいか、誰と関わりたいかは、私だけの問題ではないと思います。
退職して感じた良さと、工夫が必要になったこと
良かったこと
明日が苦痛ではなくなった
平日の時間を選べる
しんどい日は休める
工夫が必要になったこと
自分で時間を区切る
会社以外の接点を持つ
お金の見通しを考える
自由な時間に、自分なりの旗を立てる
「次にどこを目指すか」があると、今日やることが決まる
西野亮廣さんは、GOETHEのインタビューで、チームが目指す先を示す「旗」の大切さを話しています。カジサックさんとの話にも触れ、目標に向かっていた時期と、安定したあとの違いを挙げていました。[2]
これはチームの働き方についての話ですが、私は退職後の時間にも通じると感じました。会社の予定がなくなった今は、目標も毎日の予定も自分で決めることになります。
私の場合、今はブログがその一つです。ただ「ブログを頑張る」だと、何から始めるかも、どこまでやればいいかも曖昧になります。たとえば「この記事をいつまでに直す」と決めて、そこから今日の作業を考えます。
私には、作業の内容と期限を自分で決めることが必要だったのだと思います。ただ、始める前から大きな目標や計画を用意しなくてもよいと思います。ブログなら、書いてみたい話を一段落だけ書く。続きに手が伸びたら、そこから進め方を考えても遅くありません。

負けず嫌いな性格を生かし、自分で期限を設けてみた
同じくらいの時期にブログなどを始めたような人を見つけ、私は自分からコンタクトを取りました。その人をライバルとして意識しています。
私には少し負けず嫌いなところがあるので、同じ時期に始めた人を意識することで、自分も進めようと思えます。
もう一つ試しているのが、25分集中して5分休憩するポモドーロです。それに加えて、目標を決め、自分で期限を設けました。
この方法を試しているここ数日は、以前より少し作業を進められたと感じています。リライトした記事の公開も進んでいます。
休む余地も残しておく
目標や期限を決めても、体調がしんどい日は予定を変えられるようにしておきたいです。
目標に取り組みつつ、しんどい日は予定を変えて休む。今の私には、そういう進め方が合いそうです。
最初の一つは、こんなことでも
書いてみる
伝えたい話を一段落だけ書く
読んでみる
手元の本を開き、気になるところを読む
手伝ってみる
知人の困りごとで、自分にできる一つを手伝う
最初の一つは、やってから選び直してもいい
お金への不安は、退職したあとも残っています。仕事に行く苦痛がなくなったことと、これからの生活費をどうするかは、私の中では別の問題でした。
退職後の適応を調べた研究でも、お金に加え、健康や人との関わりなど、いくつもの条件との関連が示されています。[3] ただ、自由時間に始めることまで、全部を整えてから決める必要はないと思います。
以下は、最初の一つが浮かばないときの候補です。全部やるための準備ではありません。今あるものですぐ始められそうなものがあれば、それを一つで十分です。
書いてみたいことがあるなら、一段落だけ
例えば、誰かに話したかったことを一段落だけ書いてみる。きれいに仕上げたり、公開したりするところまで決めなくて大丈夫です。続きが浮かんだら書き足し、書くより別のことをしたくなったら替えてもよいと思います。
読むなら、手元の本を開いてみる
本を一冊読み切るつもりでなくても、気になったところを開くくらいで始められます。面白ければその先も読む。今の気分に合わなければ閉じて、散歩に出るのでもよいと思います。
読書が続きそうで、いろいろな本を読みたい人なら、Kindle Unlimitedのような月額制の読み放題も選択肢になります。読みたい本が対象に入っているか、月額料金に見合う使い方ができそうかを見てから選ぶとよさそうです。[4]
Kindle Unlimitedの利用条件を確認する(広告)
新しい道具やサービスを申し込む前に、まずは手元のもので始めてみる。それなら、合わなかったときにも替えやすいです。
人と何かしたいなら、身近な手伝いから
知人が困っていることで、自分にできそうなことがあれば、その一つを手伝うところからでも始められます。毎週続ける約束や、大きな役割を引き受けるところまで、一度に決めなくてもよいと思います。
日々の行動を調べた研究では、人の役に立つ行動やその実感は、その日を意味のあるものと感じることと関連していました。[5] 私も、自由な時間で誰かの役に立てることがないか、考えておきたいです。
無理なくできることから、人と関わっていきたいと思います。
これから自由な時間を増やしたい人へ
退職して1か月、私は「明日が苦痛」という感覚から離れ、自分で予定を決め、しんどい日は休めるようになりました。その良さを感じる一方で、時間があるだけでは思うように進まないことも分かりました。
今はブログの目標と期限を決め、25分集中して5分休憩する方法を試しています。同じ時期に活動を始めた人も意識しながら、少しずつ進めているところです。
何をしたらよいか決まらず止まっているなら、手元でできるものに一つ取りかかってみる。続きが気になれば続け、合わなければ替える。しんどければ休む。それくらい軽く始めて、続け方は後から決めてもよいと思います。
参考資料
自由時間の量と主観的幸福感、有意義に過ごせた感覚との関係を調べた研究です。
[2] GOETHE「給料良しの安定企業でも『離職率』が高いのはなぜ? 西野亮廣が説く、人の心を捉える働き方」(2026年3月14日)
チームが目指す先を示す「旗」について、西野氏本人が語ったインタビューです。
退職後の適応と、社会参加・健康・経済面などとの相関を調べたメタ分析です。
[4] Amazon公式「Kindle Unlimited」
Kindle Unlimitedが月額制の電子書籍読み放題サービスであることを説明する、Amazonの公式案内です。
日記調査で、向社会的な行動・実感と、日々の意味や幸福感との関連を検討した研究です。
