『ロングゲーム』書評|「4つの波」で考える40代からの挑戦

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ブログの記事を書き終えると、今日のアクセス数が気になります。まだ始めたばかりなのに、早く結果が欲しくなる。私は長期戦が苦手です。

44歳で会社を辞め、ブログに取り組んでいる私が読んだのは、ドリー・クラークの『ロングゲーム』です。本書は「余白」「集中」「信念」の3部構成。将来のために使う時間を確保し、何に力を入れるかを決め、成果が見えない時期にも取り組みを続けるための考え方を扱っています。

この記事の結論

学ぶ、つくる、つながる、収穫する。その時の自分に必要な波へ移り、収穫したあとも新しいことを学ぶ。『ロングゲーム』から私が特に受け取ったのは、この循環です。

目次

長期で考えたいのに、今日の数字が気になる

ブログを始めた頃は、まだ分析できるほどデータがなくてもアクセス数を見ていました。記事を書いたら、誰かが読んでくれたか知りたくなります。

ノートパソコンの画面を確認するカウジ

投資でも同じです。本来は長期投資目的のオルカンを保有しているのに、毎晩マネーフォワードの更新ボタンを連打しています。資産が増えていれば「やったー」。下がっていれば「追加投資できるんじゃね?」と一喜一憂しています。

長期で持つつもりでも、今日の動きは気になるし、増えていればうれしい。

ブログでも、今日の反応を楽しみながら、何年も先につながることにも取り組んでいきたい。そのために、今の自分が何に力を入れるかを考える必要があるのだと思います。

20代は、成功すればアガリだと思っていた

20代のころは、収入が上がって成功すれば、それでアガリだと思っていました。当時引っかかってしまったネットワークビジネスでも、一定のラインまで上り詰めたらアガリ。アガることが手段ではなく、目的だと思っていました。

目標まで行けば終了。その先に何をするのかは、ほとんど考えていませんでした。

FIREした後にまた仕事へ戻るケースも、これと同じ感覚なのかなと思います。FIREを卒業する理由と、その先の幸せについては、別の記事にまとめています。

ただ、今回退職を決めたときには、昔から望んでいた自分のストックビジネスに挑戦したいと考えていました。いろいろな方に貢献したいという思いもあり、今はブログ制作を中心に生活しています。

会社を辞めるまでの仕事と経緯は、プロフィールにまとめています。

『ロングゲーム』の「4つの波」とは

会社を辞めたあとも、やりたいことが続いていく。そんな自分に重なったのが、本書の「4つの波」です。学ぶ、つくる、つながる、収穫する。その時期に必要な活動へ力の入れどころを移していきます。

著者は、努力していても停滞するとき、慣れたことや得意なことに力を入れ続け、その時期に必要な活動へ移れていない場合があると話しています。[2]

「学ぶ」は、新しい分野の知識や経験を身につけること。「つくる」は、自分の考えや価値を形にして示すことです。「つながる」は、人との関わりで考えを磨き、より広く届けること。「収穫する」は、それまでの取り組みが収入や評価につながる時期です。

学ぶ、つくる、つながる、収穫するの4つの波。収穫のあとも新しい学びへ戻る循環を、4場面のカウジと矢印で示した図

ブログなら、学ぶばかりで記事にしていないときは「つくる」へ。記事は書いていても反応を確かめていないときは「つながる」へ移り、読者やほかの書き手から感想や意見をもらう。「4つの波」は、今まだ取り組んでいない作業を選ぶ手がかりになります。

私は今、「学ぶ」から「つくる」へ移っているところです。学んだことをもとに、いろいろなアウトプットを進めています。形にするのは難しい。でも、毎日楽しいです。

また、著者は、成果を得たあとも、やがて新しいことを学ぶ段階に戻る必要があると説明しています。[2]

耕して、植えて、育てて、収穫する。収穫したあとには、別の畑をまた耕してもよい。私はそんなふうに受け取りました。

新しいことを始めたのだから、初心者なのは当たり前。会社員として経験を積んできた自分にも、知らないことがたくさんある。その状態から始めればよいのだと思えました。

長期目標を、今日終える「短いクエスト」に分ける

ブログで収益を得るという目標も、今日の作業に分ければ取りかかれます。たとえば「夕食までに、退職した翌朝のことを一段落にまとめる」。私はこういう小さな課題を「短いクエスト」と考えています。

机でノートに書き込むカウジ

書き終えた一段落を読み返すと、朝にはなかった文章がそこにあります。アクセスや収益を待つ間も、「今日はここまで書けた」と感じられます。

次の休日なら、朝食後の30分をその時間にする。何を書くかと、いつ書くかを一緒に決めておきます。

5年後は49歳。その時間を、やりたいことに使う

40代から長く取り組むことを考えると、残りの時間も気になります。44歳の私にとって、5年後は49歳です。

それでも、何をしていても5年後には49歳になります。その5年間を「もう遅い」と思って過ごすより、今やってみたいことに使いたいと思いました。

著者自身も、最初の本が出るまでに約5年かかったと話しています。食事会で他の人の活躍に刺激を受け、出版を目指したものの、企画が通らない。出版社が求めるだけの読者への発信力が足りないと知り、ブログを始めたそうです。[3]

その5年間にも、企画を書き、断られ、発信する方法を変えています。5年という時間の中には、そうした試行錯誤があったのだと分かります。

まとめ|収穫したあとも、また学ぶ

成果を得たあとにも、また学ぶ時期が来る。会社を辞めた先で初心者に戻った自分を、「4つの波」の循環に重ねて考えました。人生にアガリはないのだと思います。

今は、学んだことを形にしていく時期です。今日終えられる「短いクエスト」を置きながら、この難しくて楽しい毎日を続けていきたいと思います。

今の自分は、学ぶ・つくる・つながる・収穫するの、どの波にいるでしょうか。順番にこだわらず、今の自分に必要だと感じる活動を一つ選んでみてください。

そして、今日できる小さなクエストを一つ決めてみませんか。何をするかと、いつ取り組むかを決めるところから始めてみてください。

退職後の暮らしの記録を読む

書籍情報

カウジが読んだ新装版のロングゲーム
私が読んだ新装版です。

『ロングゲーム 自分を取り戻す人生戦略』
ドリー・クラーク著/伊藤守監修/桜田直美訳
ディスカヴァー・トゥエンティワン

私が読んだのは、2026年3月19日発売の新装版です。[1]

2022年刊の『ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために』とは、カバー以外の内容は同じです。詳しい目次は出版社のページで確認できます。

出版社で目次を見る

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補足|大切なことに使う時間を先に取る

会社員だった頃は、人の調整やトラブル対応に時間も体力も使っていました。やりたいことを進めるには、作業の時間も先に取っておく必要があります。

時間の使い方では、『7つの習慣』の「大きな石」の話も参考になります。大切な活動を大きな石に見立て、細かな用事より先に時間を確保する考え方です。[4]

大きな石から、先に入れる

  1. 1 大きな石やりたいことの時間を先に取る
  2. 2 小石そのあとにほかの予定を入れる
  3. 3 砂細かな用事を空いたところへ
  4. 4 水さらに小さな隙間へ残りを入れる
時間の使い方を説明するためのイメージ図です。

「大きな石」の考え方に関心を持った方へ。『7つの習慣』を漫画で読みたい方には『まんがでわかる7つの習慣』、文章で読みたい方には『完訳7つの習慣』があります。

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参照資料

英語のインタビューと公式解説は、該当部分を日本語で要約しています。

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カウジについて

カウジのアバター カウジ 元管理職

44歳で次の仕事を決めずに退職したカウジです。現在はストック型のスモールビジネスに挑戦中。退職前に考えたことと、辞めた後の暮らしを実体験から書いています。
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