「2,000万円あれば、もう仕事を辞めてもいいんじゃね?」
仕事を辞めたいと思ったとき、気になるのはやっぱりお金です。
調べてみると、「2,000万円ではFIREには足りない」「40代ならもっと必要」「老後資金を考えると……」という話が、よく出てきます。
確かに、2,000万円だけで一生働かずに暮らすのは厳しいと思います。
でも、FIREできないからといって、今の仕事を辞められないわけではない。
私は44歳、金融資産が約2,800万円ある状態で会社を辞めました。
一生働かないためではありません。
次の収入を作るための時間を買おうと思ったからです。
この記事では「2,000万円でFIREできるか」ではなく、2,000万円くらいの資産があったら、今の仕事を辞めて次に挑戦することはできるのか。実際に辞めた私の経験から考えてみます。
2,000万円だけで完全FIREはやっぱり厳しい
まず、2,000万円を運用せず、生活費だけに使った場合を単純計算してみます。
| 毎月の生活費 | 年間生活費 | 2,000万円÷年間生活費 |
|---|---|---|
| 20万円 | 240万円 | 約8年4か月 |
| 25万円 | 300万円 | 約6年8か月 |
| 30万円 | 360万円 | 約5年7か月 |
実際には税金や社会保険料もかかります。突然まとまったお金が必要になることもあるし、投資していれば相場次第で資産が大きく減ることもあります。
2,000万円だけで一生暮らすとなれば、かなり厳しい。
ただ、今回のテーマは2,000万円で一生暮らせるかではなく、2,000万円あれば今の仕事を辞めても大丈夫なのか。
こっちです。
FIREできなくても、仕事は辞められる
2,000万円もあれば、会社を辞めたあとの働き方には選択肢が増えます。
働く日数を減らしてもいい。副業をしても、自分で事業を始めてもいい。もちろん、また転職してもいい。
だったら、完全FIREできる金額まで貯めてから辞める必要はない。
そう考えたら、2,000万円の見え方が変わりました。
一生働かないためのお金ではなく、次の収入を作るまでの時間として見ました。
一番怖かったのは、資産が減ることだった
会社を辞めるうえで一番怖かったのは、資産が減ることでした。
これまでずっと増やすことばかり考えてきたからです。
働いて得たお金の大部分を投資に回しまくり、資産を増やしてきた。
一方で会社を辞めれば給料がなくなり、生活費を払うたびに積み上げてきた資産が減っていく。
自分はそれに耐えられるのか。かなり考えました。
最後は、失うお金と、やりたいことができないまま失っていく時間を天秤にかけました。
会社員を続ければ、お金は増やしやすい。
でも、やりたいことに使えないまま時間は過ぎていく。
44歳の私にとって、そちらも無視できない損失でした。
約2,800万円あれば、最悪、何も収入を生み出せなくても8年くらいは持つんじゃね?
だったら、一度時間を取って、自分がやりたかったことに使ってみよう。
そう考えて辞めました。
辞めてみたら、時間だけでなく「頭の余白」も戻ってきた
私は今、ブログ執筆にかなりの時間を使っています。
今日も朝からブログのことを考えていました。
病院へ行けば待合室で考え、昼前にカフェへ入って作業し、昼食後もまた取り組む。
夕食を食べた今も、向き合っています。
一日中机に座っているわけではありません。
やりたいと思ったタイミングで、自分の時間を使える。これが大きい。
もう一つ、会社を辞めて戻ってきたものがあります。
頭の余白。
会社員なら仕事が終わっても、人の調整、明日の予定、進んでいない案件、発生した問題が頭に残ります。考えたくもないことのはずなのに、常日頃、無意識に考えている自分がいる。
夜に2時間空いていたとしても、頭の中まで2時間空いているわけではありません。
会社を辞めて買えたのは、空き時間よりも頭の余白でした。
不器用な私には「会社員を続けながら副業を育てる」というやり方は難しかった。
だから私は
副収入を作る → 会社を辞める
ではなく、
会社を辞める → 時間と頭の余白を取り戻す → 次の収入を作る
という順番を選びました。
一見、無謀でリスクも高い。それでも、私にはこちらの方が現実的でした。
私は「いくらまで減らせるか」を先に決めた
もちろん、2,800万円を使い切るまで挑戦するつもりはありません。
私の撤退ラインは2,000万円です。
2,000万円を割ったら会社員に戻る。そこは先に決めています。
約2,800万円から2,000万円まで。約800万円が、今回の挑戦で許容している幅です。
その間に自分の事業を作る。
もし撤退ラインに達して会社員へ戻ることになれば、そのころには今より年齢も上がり、無職期間もできています。以前と同じ給与や条件で戻れるとは思っていません。
それも含めて今回取ったリスクです。
また、800万円あるから「あと○年は大丈夫」とも考えていません。
私の資産には投資資産もあります。市況が悪化すれば、生活費とは関係なく2,000万円へ近づく可能性があります。
だから私にとって2,000万円は、「あと何年暮らせるか」という数字ではありません。
ここまで来たら独立への挑戦を終える。
そのためのラインです。
仕事を辞めるか考えるなら、「いくらあれば辞められるか」だけではなく、「いくらまでなら減らせるか」も決めておいた方がいいと思います。
生活費も家族構成も年齢も違うので、2,000万円あれば誰でも辞められるとは言えません。
守るお金と、挑戦に使うお金を分ける。
私はその差額の約800万円で、自分の次を作る時間を買っています。
2,000万円は「次に挑戦する時間」を買える金額かもしれない
約2,800万円を持って会社を辞めた私が手に入れたのは、自分がやりたいことに、自分のタイミングで頭と時間を使える期間でした。
今はそれを、ブログなどに使っています。
資産を減らさないように守り続ける以外にも、人生を次へ進めるために使うという選択肢があります。
一生分の自由は買えなくても、次に挑戦するための時間なら買える。
そして、その次に考えなければならないことがあります。
取り戻した時間を、何に使うのか。
転職するのか。働く量を減らすのか。自分で収入を作るのか。
私は、自分の事業を作ることを選びました。
ここから先は「会社を辞められるか」ではなく、辞めたあとにどうやって次の収入を作るかの話になります。
取り戻した時間の使い道を考える
- 転職という選択肢を考える:40代の転職で失敗を減らす進め方
- 自分の経験を棚卸しする:職務経歴書に使える実績を3件作る方法
- ブログや事業を試す:会社を辞めてから先に時間を作った理由(記事準備中)
- 資産と撤退ラインを考える:約2,700万円を保険に会社を辞めた経緯

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