会社を辞めた後、何をする? 夢中になれることを取り戻す|退職後12日

退職後12日|2026年9月12日/2026年10月14日追記

退職して12日目。背負っていた重荷が降りて、背中がスースーするような軽さを感じていました。管理職として抱えていた心配や、無理に続けていた付き合いが減り、まずは気持ちが楽になった。マイナスからゼロに戻った、というのが、この日の実感です。

この記事の結論

仕事の負担から解放されたあと、毎日をどう過ごすか。昔、時間を忘れるほど夢中になったことを、もう一度やってみる。「また続きをしたい」と思えることが、退職後の楽しみになる。

会社を辞めたい。でも、その後に何をして過ごしたいかは、まだよく分からない。そんな方には、私が退職後に感じたことと、これからの過ごし方を考える手がかりをお伝えしたいと思います。

目次

1.会社を辞めて、まず気持ちが楽になった

部下がミスしたときの対応を心配しなくなった

管理職のころは、部下が失敗した後の対応まで気にかけていました。自分の仕事だけが終わればよいわけではなく、その心配も抱えていました。

退職して、この役割がなくなりました。何かあれば自分が対応しなければ、と思わなくてよくなった。その分、気が楽になりました。

退職後も、前職の友人二人とは飲みに行く

会社では、価値観が合わなくても付き合う場面があります。退職すると、そうした接点のほとんどは自然になくなりました。

会う人の数は減りましたが、寂しさは感じませんでした。無理に関わらなくてよくなったことの方が、私には大きかったのです。

一方で、前職で新規事業を一緒に立ち上げたメンバーには、友達のような人が二人います。同世代で価値観が近く、今は利害関係もない。今でも、たまに飲みに行く関係です。無闇に関係を切る必要はないと思っています。

カフェの椅子にゆったり座り、コーヒーを飲むカウジ

2.昔からの夢のスタートラインに立てた

自分の商売を持ちたいと、以前から思っていた

もともと私は、自分の商売を持ちたいと思っていました。一度は諦めたことですが、今はもう一度、挑戦しています。

会社を辞めて負担が減り、自分の商売に向けて具体的な目標を考えられるようになりました。これからは、そのために時間を使える。ようやく取りかかれることが、うれしかったのです。

私はこれまでも、選んだことを失敗で片づけず、その選択を正解にしていくために動いてきたつもりです。今回の退職も、やりたかったことに挑戦しながら、辞めてよかったと思える毎日にしていきたいと考えています。

管理職という肩書がなくなることは、私にとっては、もはやどうでもいい。これからは一個人として、自分の考えや、自分で作ったものを見てもらいたいと思っていました。ブログやSNSでの発信も、その一つでした。

ただ、ブログやSNSの反応ばかりを追えば、今度はその数字が気になってしまいます。反応がなくても、自分の考えを整理し、世の中の課題について仮説を立て、何かを試すことは続けたいと思っていました。

自分のお店でレジに立つ姿をイメージしたカウジ

自分で選んだことに、時間を使える

この気持ちを考える手がかりになるのが、心理学の「自己調和目標」という考え方です。自分の興味や、大事にしていることに合う目標を指します。

三つの縦断研究では、こうした目標を追うことが、努力の継続や目標達成と関連していました。また、自分に合う目標を達成した人ほど、幸福感の高まりも大きい傾向が示されています。[1]

私の場合は、昔からやってみたかった自分の商売に向かえることが、それに近いのだと思います。会社から与えられた役割を離れ、これから何に力を使うかを、自分で決められるようになりました。

3.辞めた先に、夢中になれることを取り戻す

仕事の負担から解放されても、やりたいことがすぐ見つかるとは限りません。

しばらく休みたいなら、休んでよいと思います。そのうえで何か始めたくなったら、昔、時間や食事を忘れるほど夢中になったことを思い出してみる。思い当たることが一つあれば、もう一度やってみてはどうでしょうか。

心理学では、目の前の活動に深く集中し、時間の感覚や自分への意識が薄くなるような状態を「フロー」と呼びます。活動そのものを面白く感じ、報酬がなくても続けたくなることも特徴とされています。[2]

夢中になれる活動を探す方法の一つは、過去に没頭した経験を振り返ることです。何に夢中になれるかは人それぞれ。自分が自然と時間を使っていた経験が、何をするかを考える手がかりになります。[3]

フローは、ただ長時間続ければ起こるものではありません。何をするかがはっきりしていて、うまくいっているかが分かり、今の自分の力に合った挑戦がある。そうした条件が関わると考えられています。少し難しいけれど、工夫すればできそう。そのくらいのことに取り組むのがよさそうです。[2]

例えば、昔、絵を描くことに没頭していたなら、目の前のカップを一つ描いてみる。難しければ輪郭だけ、物足りなければ影まで描けば、自分に合う難しさにできます。線を変えると見え方も変わり、「この丸みをどう描こう」と工夫した結果が、その場で分かります。

人に見せられる作品になるか、お金になるかは、いったん脇に置く。やっている時間が面白く、また続きをしたいと思えたら、翌日もやってみる。そんな始め方で十分です。

昔のことが思い浮かばなければ、今、少し気になることに触れてみるのもよいでしょう。最初から一生の趣味を決める必要はありません。

一日の中に、続きを楽しみにできることが一つある。退職後の時間の使い方を考えるとき、私はそこを大事にしたいです。

会社を辞めて得た時間を、これからどう使うか

退職して、仕事の負担から解放されました。これからは、自分の仕事や夢中になれることに時間を使えます。

ただ、自由な時間ができれば思いどおりに動ける、というほど簡単ではありませんでした。退職から1か月ほどたって、時間の使い方を考え直しました。目標や期限、没頭できる趣味について考えた続きは、退職1か月後、自由な時間に自分なりの旗を立ててみた記録に書いています。

前後の記録

退職後8日|日曜夜の憂鬱が消え、ブログに手が伸びた

退職2週間後|自由なのに思ったほど動けなかった

参考文献

[1] Sheldon, K. M., & Elliot, A. J. (1999). Goal Striving, Need Satisfaction, and Longitudinal Well-Being: The Self-Concordance Model. Journal of Personality and Social Psychology, 76(3), 482–497.

[2] Cowley, B. U., et al. (2019). Flow Experiences During Visuomotor Skill Acquisition Reflect Deviation From a Power-Law Learning Curve, but Not Overall Level of Skill. Frontiers in Psychology, 10, 1126.

[3] 鈴木祐「フロー状態に入る確率を激しく高める5ステップ」(パレオな男、2023年12月18日)

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カウジについて

カウジのアバター カウジ 元管理職

44歳で次の仕事を決めずに退職したカウジです。現在はストック型のスモールビジネスに挑戦中。退職前に考えたことと、辞めた後の暮らしを実体験から書いています。
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