休み明けに仕事へ行きたくない。
私にもありました。
というより、「ちょっと憂鬱だな」では済まず、本当に無理だと思って仕事を休んだことがあります。
休めば、その日は会社に行かなくて済みます。でも、次の日には同じ問題が待っていました。
「で、明日はどうする?」
そこで私がやったのは、無理に前向きになることではありませんでした。
「なぜ、こんなに仕事に行きたくないんだろう?」と考えることです。
休みが終わるのが嫌なのか。溜まった仕事を見るのが嫌なのか。嫌な人に会いたくないのか。それとも、「またこの毎日が始まるのか」と感じているのか。
同じ「仕事に行きたくない」でも、原因が違えば対処法も変わります。
私の場合、原因を考えていった結果、最終的には会社を辞めました。ただ、この記事で「仕事に行きたくないなら辞めよう」と言いたいわけではありません。
辞めるかどうかを考える前に、まず「何に戻りたくないのか」を知る。私は、そこから始めた方がいいと思っています。
この記事の結論
休み明けに仕事へ行きたくないときは、無理に気持ちを切り替える前に「何に戻りたくないのか」を考える。次回からは「休み前に仕事を閉じる → 休み中は仕事から離れる → 休み明けは引き継ぎから始める」の3段階で対策します。
休み明けに仕事へ行きたくないなら、まず「何が嫌なのか」を考える
休み明けに仕事へ行きたくないと、「気持ちを切り替えなきゃ」「明日からまた頑張らなきゃ」と考えがちです。
でも、「行きたくない」という気持ちを、すぐに消す必要はないと思います。一度、「私は、何がそんなに嫌なんだ?」と考えてみる。「行きたくない」という感情を、原因を探すための材料として使います。
私の場合も、「仕事に行きたくない自分を何とかしよう」ではなく、「なぜ?」と考えたことで、少しずつ中身が見えてきました。
私が嫌だったのは、休みが終わることだけではなかった
仕事に戻ることを考えると、嫌なことはいくつもありました。
- 仕事をどこまでやったか忘れていて、まず思い出さないといけない
- 休み前にいったん蓋をした重い仕事に、また向き合わないといけない
- 嫌な人に会わないといけない
- 通勤が面倒
- メールを開いたら、新しい仕事やクレームが増えているかもしれない
でも、一番大きかったのは、「また、これに向き合わないといけないのか」という億劫さでした。
当時は入ったばかりで、まだよく分からない業務もありました。休みを挟めば、どこまでやったのかを思い出して、また分からない仕事に向き合わなければなりません。
それだけなら、慣れれば解決したかもしれません。でも、もう少し掘っていくと気づきました。
私は、その仕事自体に興味を持てていなかったんです。
分からない。しかも、知りたいとも思えない。だから前を向けない。私の場合は「休み明けだから仕事に行きたくない」だけではありませんでした。
休み明けの何が嫌なのか、私は一つずつ分けて考えた
そこで私は、「仕事に行きたくない」を一まとめにせず、嫌だと感じていたことを一つずつ分けてみました。
- 休みが終わることが嫌なのか
- 溜まった仕事に戻ることが嫌なのか
- 特定の人に会うことが嫌なのか
- 「またこの毎日が始まるのか」と思うことが嫌なのか
最初のケースなら、休みから仕事への切り替え方を変えることで楽になるかもしれません。仕事量なら、仕事の再開方法を変える。人間関係なら、職場環境への対処が必要になる。
そして「またこの毎日か」なら、休み方ではなく、仕事内容や働き方そのものを考えた方がいいかもしれません。私がそこまで考えるようになった経緯は、44歳で会社へ行けなくなった私の体験にもまとめています。
全部を「休み明けだから」で片付けないことです。
原因が違えば、休み明けの対処法も違う
休み明けの対処法として、早めに寝る、生活リズムを戻す、リラックスする、初日は無理をしない、TODOリストを作る、といった方法をよく見かけます。
どれも間違いではないでしょう。ただ、原因が違うのに全員が同じ対処をしても仕方がないとも思います。
休みから戻ること自体がつらいなら、初日のハードルを下げる
単純に休みから仕事への切り替えがつらいなら、初日から100%で働こうとしなくてもいい。
- 最初にやることを減らす
- 簡単な仕事から始める
- 「今日はここまでできればいい」と決める
ここまでは私も賛成です。ただ、「休み明けにはTODOリストを作りましょう」という対処法を見たとき、私は少し違和感がありました。
なぜなら、そのTODOリストを作るために仕事を思い出すこと自体が、もう嫌だったからです。
「どこまでやったっけ?」「あの案件、どうなってたっけ?」。ここから復元するのがしんどい。だったら、休み明けにTODOを作るのではなく、休み前に作っておけばいい。これは後ほど詳しく書きます。
重い仕事が嫌なら「終わらせる」より最初の一手まで小さくする
「休み明けに○○案件を進める」。これだけでも、嫌な仕事なら重く感じます。
だったら、「○○案件の資料を開く」まで小さくしてもいい。「全部やらなきゃ」ではなく、最初の一手だけ決める。仕事に戻ること自体が重い日ほど、使いやすい方法だと思います。
人間関係や仕事内容が嫌なら、早寝だけでは解決しない
嫌な上司に会いたくない。仕事内容そのものが嫌。仕事量が多すぎる。こうした原因なら、前日に早く寝ても根本的な問題は残ります。
この場合は、休み明けの自分をどう元気にするかではなく、仕事側の何を変えるかを考える必要があります。
本当に無理なら休んでもいい。でも「その後」がある
私は実際に、「今日は本当に無理だ」となって仕事を休んだことがあります。
だから、「社会人なんだから何があっても会社へ行くべきだ」とは思いません。本当に無理な日もあります。
ただ、実際に休んだからこそ思うことがあります。
休めば今日の問題はなくなる。でも、明日の問題まではなくならない。
その日は会社に行かなくて済むので、目の前の負担はいったん消えます。でも、原因が残っていれば、次の日にまた「行きたくない」が戻ってきます。
だから休むこと自体を否定する必要はありません。ただ、「休めた。よかった」で終わらせない。
少し仕事から距離を取れたら、「なぜ、あそこまで行きたくなかったんだろう?」と考えてみる。私はそれをやって、「分からない仕事だから嫌」という表面の原因から、「そもそもこの仕事に興味を持てていない」というところまで辿り着きました。
眠れない、食べられない、気分の落ち込みが続く、動悸や腹痛が出るなど、生活に影響が出ている場合は、無理に一人で対処せず、医療機関や専門窓口へ相談してください。
次の休み明けをつらくしないために、休み前から準備する
今回、休み明けについて改めて考えていて、強く感じたことがあります。多くの対処法は、休み明けにつらくなってから始まります。
でも、休み明けのつらさの一部は、休みに入る前から作られているのではないかと思うんです。
私自身、「仕事をどこまでやったか思い出さないといけない」ことが嫌でした。だったら、思い出さなくてもいい状態を作ってから休む。
「休み明けの自分への引き継ぎ」を作ってから休む
私なら今後、長い休みに入る前に、「休み明けの自分への引き継ぎ」を残します。
- この案件はここまで終わった
- 次はここから始める
- 最初にこのファイルを開く
- 最初にAさんへ返信する
- 重い案件はこの作業から再開する
- 初日はここまでできればOK
ポイントは、休み明けの自分に考えさせないことです。
だからといって、「全部終わらせてから休め」という話ではありません。仕事なんて、全部終わらないこともあります。
大事なのは、終わっていなくても、次に何をするかまで決めて一度閉じること。「ここまでやった。次はここから」と未来の自分へ渡してしまう。これなら休み明けに、仕事をゼロから復元する負担を減らせます。
休み前に仕事を閉じるから、休み中は仕事から離れられる
この「引き継ぎ」には、もう一つ狙いがあります。休み中に仕事を忘れることです。
休暇中もずっと仕事のことを考えている状態では、体が休んでいても気持ちは会社に残ったままです。
だから私は、
休み前:仕事を閉じる
休み中:ちゃんと仕事から離れる
休み明け:引き継ぎ地点から再開する
という流れがいいと思っています。
休み中まで「あれどうなってたっけ」「休み明けに確認しないと」と頭の中で仕事を続ける必要を減らす。そのための「休み前の引き継ぎ」です。
休みを「仕事復帰の準備期間」にしすぎない
休み明けを楽にするために、休み中も仕事モードを維持する。私はそこまでする必要はないと思っています。
せっかくの休みです。自分の好きなことをする。仕事から離れる。そのためにこそ、休みに入る前に仕事を閉じておく。
「休み明けのためにちゃんと休む」ではなく、まず普通に休む。休み明けの自分には、休み前の自分から引き継ぎを渡しておけばいい。
それでも毎回「またこの毎日か」と思うなら、仕事そのものを点検する
ここまでやっても、休みのたびに仕事へ戻りたくなくなる。仕事内容を考えるだけで億劫になる。人間関係から離れているとホッとする。そして、「またこの毎日が始まるのか」と思う。
そこまで来たら、問題は「休み明け」だけではないかもしれません。
「休み明けだから嫌」と「この仕事だから嫌」は分けて考える
休みが終わるのが寂しい。初日は嫌だったけれど、数日働けば元に戻った。それなら、一時的な切り替えの問題だった可能性があります。
一方で、仕事そのものに興味を持てない。特定の業務をずっと避けたい。職場へ戻ること自体に強い抵抗がある。こうなると、休み方だけを変えても解決しない可能性があります。私自身はこちらでした。
「辞める・我慢する」の二択にしなくていい
ただし、「じゃあ転職しましょう」「会社を辞めましょう」と簡単に言われても困ります。私も最終的には辞めましたが、それを全員への正解にはできません。
その間に、「今の仕事の何かを小さく変えられないか」という選択肢があります。
- 仕事量が原因なら、減らせないか相談する
- 特定業務なら、担当や進め方を変えられないか考える
- 通勤なら、勤務場所や勤務時間を変えられないか確認する
通勤や働く場所が大きな原因なら、私がリモート勤務を転職条件にした理由も参考になるかもしれません。
まず小さく試す。それでも原因が取り除けないなら、その段階で転職や退職を具体的な選択肢として考えてもいいと思います。
私は最終的に辞めた。でも、それがこの記事の答えではない
私の場合は、原因を考えていった結果、最終的に会社を辞めました。
でも、「仕事に行きたくないなら辞めればいい」と言いたいわけではありません。
私にとって重要だったのは、辞めたことよりも、その前に、「なぜ私はこんなに仕事へ戻りたくないんだろう?」と考えたことです。
原因が分かれば、今の職場で変えられるのか。仕事のやり方を変えればいいのか。休み方を変えればいいのか。それとも環境そのものを変える必要があるのか。初めて選べるようになります。
それでも退職という選択肢が現実的になったときは、次の仕事を決めずに退職していい人の4条件で、勢いだけで決めないための判断材料を整理しています。
まとめ|「行きたくない」をなくすより、何が嫌なのかを知る
休み明けに仕事へ行きたくない。そんなとき、私は無理に前向きになる必要はないと思っています。
まず、「私は何に戻りたくないんだろう?」と考えてみてください。
休みが終わることなのか。溜まった仕事なのか。嫌な人に会うことなのか。通勤なのか。それとも、「またこの毎日が始まるのか」と思っているのか。
原因が違えば、やることも変わります。
単純に休みから仕事への切り替えがつらいなら、初日のハードルを下げればいい。仕事を思い出すことがつらいなら、次の休みからは「休み明けの自分への引き継ぎ」を作ってから休む。
本当に無理なら、休むこともある。ただ、休むだけでは「で、明日は?」が残るので、少し距離を取ったところで原因を考えてみる。
そして、何度休んでも、「またこの毎日か」が繰り返されるなら、休み方ではなく仕事そのものを点検する。
いきなり辞める必要はありません。変えられるところを小さく変えてみる。それでも変わらなければ、そこで初めて環境を変えることを考える。
私が一番伝えたいのは、「仕事に行きたくない」という感情を、ただ消すべきものとして扱わなくてもいいということです。
次の休みが来たら、
休み前に仕事を閉じる。
休み中はちゃんと仕事から離れる。
休み明けは、前の自分が残した引き継ぎから始める。
まずは、それだけでも試してみてください。そして、それでも「戻りたくない」が続くなら、問題は休みではなく、その先にあるのかもしれません。

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