MENU

44歳、私は勢いで会社を辞める。「この先ずっと、これをやるの?」から始まったミッドライフクライシス

ミッドライフクライシスをきっかけに44歳で会社を辞めた男性

※この記事にはアフィリエイト広告が含まれています。Amazonのアソシエイトとして、当サイトは適格販売により収入を得ています。

44歳の今年、私は勢いで会社を辞めようとしています。次を決めたわけでもなく。

私が抜けたあと、誰かが仕事を引き継ぐことになる。大変だと思います。

でも、私にも一言だけ言わせてください。

いや、私もだいぶ我慢してきたしね。

会社への申し訳なさがゼロだったと言えば、嘘になります。それでも最後は、会社としての責任より自分の人生を優先します。会社を大切にしないというより、自分をずっと後回しにするのをやめる、という方が近いです。

まだ先が長いからこそ、次の問いが頭から離れなくなりました。

このまま先ずっと、これをやらないといけないの?

サラリーマンを65歳までやったとして、あと20年間、自分を後回しにする。絶対に、できるわけがない。

仕事ができるかどうかと、続けたいかどうかは別の話です。新しい仕事を覚える気も失せつつある自分のマインド。辞めるきっかけを見計らい、「よし、今だ!」と勢いで決めました。

この記事で御覧いただきたいのは、そんなミッドライフクライシスの一つの形です。会社を辞めようと勧める話ではありません。「仕事はできる。生活も一応回っている。でも、これが本当に自分の人生なのか」と感じている40代に、「それ、少し分かる」と思ってもらえたら十分です。

目次

「できる仕事」と「続けたい仕事」は違った

若い頃は、正社員になろうなんて、考えてすらいませんでした。自信がなかったのが本音ですが、「縛られること・責任を負うことがイヤ」という建前で。とはいえ、明確なキャリアプランがあったわけでもありません。

それでも働き続けるうちに、契約社員になり、正社員になり、任される仕事が増え、組織を管理する立場になりました。外から見れば順調です。ただ、心のどこかでは常に、こんな感覚がありました。

今のこの状態って、本当のオレじゃなくね?

この道を後悔しているわけではありません。そこで得た経験も、出会った人も、自分にとって大切です。

人の成長を支えることは、好き。相手の悩みを聞き、考え方を整理し、できることが増えていく。その過程に関われることには、やりがいを感じていました。

一方で、業務を回すための管理や調整は、できても、続けたいとは思えませんでした。

メンバー同士の話がかみ合わず、間に入って双方の言い分を整理する。長く働いている同僚に、タスク管理や関係部署への根回しを何度も説明する。それでも同じところで問題が起き、最後は私がフォローに回る。などなど。

同じ説明、同じ指摘、同じ調整。そして、また同じ問題のフォロー。

管理職や調整役を経験した人なら、「自分の仕事より、誰かの間に入っている時間の方が長い」という感覚に、覚えがあるかもしれません。

半年ほど同じ状況が続き、複数の派遣社員とのトラブルをきっかけに、ため込んでいた嫌気が一気にあふれました。病院へ行ったところ「適応障害」という称号がつき、いったん休職することになりました。

一つのトラブルで突然壊れたというより、何度も飲み込んできた小さな違和感が、最後の一件であふれたのだと思います。

必要な仕事であることは分かっています。苦手だったわけでもありません。しかし、「できるようになった仕事」と「これからも続けたい仕事」は、同じではありませんでした。

あれ?これは、本当に私がやりたかったことじゃなくね?

40代になり、その違いをごまかせなくなってきたのだと思います。

この違和感を、ミッドライフクライシスと呼ぶらしい。山口周さんの動画から。

私に起きていたことを調べていくと、「ミッドライフクライシス」という言葉に行き着きました。

ミッドライフクライシスとは、40代前後の中年期に、これまでの仕事や生き方を振り返り、「このままでいいのか」「自分は本当は何をしたいのか」と揺れる状態を指す一般的な言葉です。日本語では「中年の危機」とも呼ばれます。

仕事に関する揺らぎは、「ミッドキャリア・クライシス」と呼ばれることもあります。

  • 仕事はできるのに、意味や達成感を感じなくなる
  • 昇進や収入が、以前ほど魅力的に見えなくなる
  • 「定年までこのままか」と想像して苦しくなる
  • 選ばなかった仕事や生き方を考えるようになる

こうして並べてみると、私が感じていた「できる。でも、続けたくない」という違和感も、その一例だったのだと思います。

人生の幸福度が中年期に低くなり、その後再び上がる「U字型」の傾向を報告した研究もあります。ただし、あくまで集団全体の平均であり、40代の全員が危機に陥るわけではありません。

ただ、自分の違和感に名前がついても、「では、この先どうするのか」は別の問題です。

そこで参考になったのが、山口周さんと田中渓さんが語る、ダイヤモンド社 THE BOOKSの動画でした。

【YouTube】中年の危機は“中年の好機”/40代から人生の第2章がはじまる

40代を終わりの始まりではなく、「人生の第2章の始まり」と見る。その視点が、特に印象に残りました。

動画が勧めているのは、時間を棚卸しし、習慣を再設計しながら次へ進む方法です。

それに対して私は、棚卸しも再設計も全くの未着手のまま、先に会社を辞めちゃいます。

例えるなら、「まず地図を広げて、目的地とルートを確認しましょう」と教わったのに、先に電車へ飛び乗り、車内で地図を開いているようなものです。我ながら、あまり模範的な受講者ではありません。

でも、まぁ大丈夫。

働きながら次を考えられる人もいれば、私のように一度止まらないと余白を作れない人もいます。私は、辞められる最低限だけ準備して、残りは辞めてから考える道を選びました。地図は、いま車内で絶賛作成中です。

進め方は逆でも、目指す場所まで逆とは限りません。ミッドライフクライシスを、ただ苦しかった時期で終わらせず、人生の第2章を考える時間にする。私は、そう捉えています。

勢いで辞めるが、人に勧めるつもりはない

私は「会社に残りながら副業を育てる」「転職先を決めてから辞める」といった、あるべき選択肢を取らず、辞めるか、残るかの二択にしました。

同時に複数のことを進めるのが得意ではないからです。なんせ、ごはんとおかずを同時に食べることができないくらい、できません。

会社員を続けながら新しい生き方を作ろうとしても、日々の調整に意識を持っていかれ、どちらも中途半端になっていたと思います。

一度手を離さなければ、次のことをつかめない。どうせなら、新しいことに時間と意識をフルベットしてやろう。そういう決断です。

ただし、決断できたのは覚悟が特別だったからではありません。運に恵まれていました。

妻は私の考えを理解してくれました。私たちには子どもがおらず、退職によって影響を受ける範囲も比較的小さかった。すぐに生活が破綻しないだけの最低限の資産も確保していました。経済的に大きな余裕があるわけではなく、油断はできません。それでも、明日からの生活に慌てずに済む土台はありました。

私は、他の40代と比べて守るものが少なかった。

だから、「勢いで辞めるけれど、自分にはこれでよかった」は、準備なしの退職を、人に勧めているわけではありません。家族や住宅ローン、教育費など、人によって事情が異なるからです。心身の不調が強い場合は、決断より先に休養や医療、利用できる制度の確認が必要なこともあります。

人生を立て直すために、本田健さんの本を参考に始めたこと

会社を辞めると決めた。では、そのあと、どうやって人生を立て直すのか。

会社から離れるだけでは、次に進む方向は決まりません。そこで参考にし始めたのが、本田健さんの『40代にとって大切な17のこと』です。

本田健さんの著書『40代にとって大切な17のこと』

私が実際に読んでいる『40代にとって大切な17のこと』。帯にある「仕事と家族に『自分』を奪われない」という言葉も、今の私には刺さりました。

読んでみたら、今の私にできていないことがあまりにも多すぎ。刺さりすぎです。

この本は、「会社を辞めるべきか」に答える本でも、転職の手順を教える本ではありませんが、仕事、家族、時間、お金、人間関係、これからの生き方を17の視点から見直せます。

「何かを変えたい。でも、どこから点検すればよいか分からない」という40代にとって、自分の見直し漏れを見つけるチェックリストのような本です。

「これからの『下りの人生』に備える」「楽しいことしか考えない」「自分を投資案件として見る」「応援される人になる」。どれも、人生を立て直そうとしている今の私に必要な視点でした。

ここでいう「下り」は、転落という意味ではありません。会社の中で同じ山を上り続けるのをやめ、自分が行きたい方向へいったん降りている感覚です。

この本の言葉を参考にしながら、次のことを実践し始めています。

追いかけ回される人生をやめるため、目標を決める

「会社へ行かない」「嫌な仕事をしない」「失敗しない」といった、何かを避けるだけの目標では、そこから先がありません。

そこで、これから追いかける目標を具体的な行動にしました。

  • 週に3本以上、ブログ記事を公開する
  • LINEスタンプを作り、販売する
  • AIを使い、自分のアイデアを形にする
  • 会社以外から得られる「最初の1円」を増やす

いまのところ、華々しい成功談はありません。それでも、会社から与えられた目標ではなく、自分が進みたい方向へ、自分で決めたものを公開する。この違いは大きいと感じています。

40代の自分の取扱説明書を作る

次に、「自分はどういう状態なら機嫌よく力を出せるのか」を書き出し、40代の自分の取扱説明書を作り始めました。

  • 誰かの調整に翻弄されるより、自分で物事をハンドリングしたい
  • 自分の時間は自分で決めたい。好きなことなら土日関係なく続けられる
  • お金については慌てない。でも、油断もしない
  • 人の成長に貢献できることが、何よりうれしい
  • 基本はポジティブ。ただし人と比べがちで、筋の通らないことが苦手

書いてみると、我ながらまあまあ注文の多い人間です。でも、説明書がないまま自分を組織へ合わせ続け、私はだいぶ消耗しました。今度は、この面倒くさい自分を雑に扱わないようにしたいと思っています。

応援される人になる

なかでも一番耳が痛かったのが、「応援される人になる」です。

これまでの私は、SNSで自分の活動や途中経過をほとんど発信してきませんでした。完成してから見せようとする。うまくいっていない姿は隠す。それでは、応援してもらう材料すら外へ出ていません。

だから、ここいらで少し頑張ってみます。何を目指し、何に失敗し、次に何を試すのかを、このブログやSNSで正直に伝える。自分が応援してもらうだけでなく、誰かの成長も応援する人になりたいと思っています。

具体的な退職ノウハウや、すぐ効く正解だけが欲しい人には、少し抽象的な本かもしれません。一方で、「今の生き方に違和感はあるのに、その正体を言葉にできない」という人には合うと思います。

まず目次を眺め、一番目をそらしたくなった項目から読んでみる。私にとっては、それが「応援される人になる」でした。痛いところは、たぶん今の自分が見直すところです。

Amazonで本田健さんの『40代にとって大切な17のこと』の内容・価格を確認する

※価格、在庫、版、配送条件は変わる場合があります。購入前にAmazonの商品ページで最新情報をご確認ください。

「この先ずっと?」と感じている人へ

この記事で伝えたかったことは、こちらです。

ミッドライフクライシスは、人生を突然壊したくなるような大事件だけではない。「できる。でも、もう続けたいとは思えない」という静かな違和感として現れることもある。

仕事に飽きたら、すべてミッドライフクライシスという話ではありません。ただ、私が感じていた「この先ずっと?」という重さに覚えがあるなら、あなた一人だけがおかしいわけではありません。私にもありました。

同じ気持ちがあっても、今すぐ辞める必要はありません。少しだけ自分のことを考えてみたくなったら、次の三つを書いてみてください。

  1. 自分が力を出しやすい環境
  2. 自分のエネルギーを奪うもの
  3. これから時間を投じたいこと

これが、自分の取扱説明書の最初の3行です。その先にあるのは、転職かもしれない。社内異動や副業かもしれない。今の場所は変えず、会社の外に自分の軸を持つことかもしれません。

私は先に電車へ乗り、いま車内で地図を書いています。皆さんまで同じ順番にする必要はありません。できればホームにいるうちに書いた方が、たぶん落ち着いて考えられます。

私の次の道も、まだ工事中です。だからこそ、このブログで途中経過を出していきます。44歳にして再チャレンジ。年齢のせいにはしません。まだまだ、これからです。

私が正社員、管理職、転職、休職を経て退職するまでの詳しい経緯は、プロフィールにまとめています。


参考動画・資料

※ミッドライフクライシスは医学的な診断名ではありません。本記事は筆者の個人的な経験と、参考動画・資料をもとに構成しています。気分の落ち込み、不眠、食欲の変化、強い疲労感などが続く場合は、年齢の問題だと決めつけず、医療機関や専門家へご相談ください。本記事は個別の診断や治療に代わるものではありません。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次