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40代から「いちから」は、正直きつい。それでも人生をもう一度おもしろくする4つの力

40代からのニューゲームを前に、これまでの経験を携えて明るい道を振り返るカウジ

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「40代にもなって、いちから新しいことを始めるなんて、普通にきついし、痛くないか?」

私も、よーく思います。

若いころのように、失敗しても経験で済むとは思いにくい。生活がかかっているし、体力には限りがある。

これまで築いたものがあるからこそプライドが邪魔をし、「できない自分」を人に見せるのも気まずい。

だから、「何歳からでも遅くない」と明るく言われるだけでは、少し置いていかれた気持ちになります。遅いかどうかより、きついものは、きつい。

でも、もう一つのきつさもあります。

今のまま、楽しみの少ない毎日を、この先も繰り返すこと。

新しく始めるのもきつい。何も変えないのも、たぶんきつい。

もちろん、副業として、仕事の外に残った時間で試し続ける選択もありました。

ただ、私が変えたかったのは、仕事の外に残った時間だけではありません。これからの時間の使い方そのものです。

私の場合は幸い、当面の生活防衛資金の確保ができたことが後押しされ、新しいことを試してみようと思いました。

ここでいう再スタートは、弱くてニューゲームではありません。

これまでの経験を持ったまま、知らない分野だけ「いちから」始めればいい。

この記事は、40代から新しいことを始めたいのに、「今さら遅くね?」と足が止まっている人へ向けて書きます。

読み終えたときに、残りの人生を決めるような正解ではなく、「まず、これを一つ試してみよう」と思えるところまで、背中を押せたらと思っています。

目次

40代になると、「得る」より「失う」が気になる

心理学には「損失回避」という考え方があるようです。

同じ程度の変化であれば、何かを得るうれしさより、いま持っているものを失う痛みのほうを強く感じやすい、という傾向です。

1,000円拾ってやった!となるよりも、1,000円落とした!の方が感情としては強く感じると。

もちろん、すべての人や場面に同じように当てはまるわけではありません。

それでも40代になると、収入、仕事での信用、暮らし、体力など、すでに持っていて、手放したくないものが増えます。新しいことから得られる楽しさより、「今あるものを失ったらどうしよう」が先に浮かびやすくなるのは、むしろ自然なこと。

中高年の体力に関する2025年の調査では、40代が運動や体力づくりへ取り組めない理由として、時間のなさ、億劫さ、疲れ、お金などが挙がっています。分野は運動に限られますが、「新しいことを始めにくいのは気合い不足だけではない」という日常感覚とは重なります。

社会人として経験を積むほど、「初心者らしい失敗」を見せにくくなることもあります。仕事では判断を求められる人が、新しい世界では質問の仕方すら分からない。その落差は、思った以上にこたえます。

だから、40代から何かを始められない自分を、臆病だと責めなくていい。

動けないのは、挑戦に魅力がないからではない。得られるものより、失うかもしれないものが先に見えるからです。

必要なのは、不安を消すことではありません。

失う可能性を完全になくすことではなく、自分で受け止められるところまで備えることです。私にとって、その備えが一定額の資産と生活防衛資金でした。

いちからでも、たぶん何とかなる

備えができても、新しい分野で初心者になることに変わりはありません。

ただ、これまで積み重ねた経験までなくなるわけではありません。

会社の外で価値をつくり、自分の力で収入へつなげることについては初心者です。それでも、仕事で培った段取り、相手の立場を想像する力、問題を言葉にする力まで消えるわけではありません。

分からないことがあっても調べる。うまくいかなければ原因を考える。人に聞き、やり方を変えて、また試す。仕事を続けてきたなかで、そういう経験は何度もしてきました。

セーブデータを消して最初からやり直すのではない。これまで集めた装備を持って、新しいステージへ入る。

知識や技術は、これから覚えればいい。

多少のことではへこたれない心持ちは、持ち合わせています。

これがあれば、まあ何とかなるでしょ。

で、これから何をしようか

私は現在も会社に在籍していますが、離れる準備をしています。

会社を離れる決断までには、仕事への違和感がありました。詳しい経緯は、「この先ずっと、これをやるの?」から始まったミッドライフクライシスに書いています。

今、私が考えたいのは「なぜ辞めるのか」よりも、その先で何をするかです。

そこで、これまで「やりたい」と思いながら、手をつけてこなかったことを棚卸ししました。

  • ブログで、自分の経験を誰かの役に立てる
  • AIを使い、今まで一人では作れなかったものを形にする
  • LINEスタンプを作り、自分のアイデアが売れる体験をする
  • 一度も遊んだことがないポケモンのゲームに触れてみる
  • 知らない分野を学び、次の仕事の種を見つける
  • 後回しにしてきた遊びを、きちんと楽しむ

やりたいことが多すぎるのかもしれません。

でも、今はそれでいいとも思っています。

すぐに一つへ絞って、正解らしい肩書きを決める必要はない。小さく触ってみれば、楽しいか、続けたいか、誰かの役に立つかが少しずつ見えてきます。

これからの時間を、不安だけで埋めたくありません。

「次は何を試そう」と考えられる毎日にしたい。そのために私は、何も知らない人ではなく、経験を持ち越した初心者になります。

『ロングゲーム』で方角を決め、次は寄り道を楽しむ

以前、『ロングゲーム』を読んで、40代で立ち止まることは、キャリアから脱落することではないと思えるようになりました。

すぐに成果が出なくても、学び、作り、人とつながる時間には意味がある。目の前の仕事だけで余白を埋めず、自分が長期的に何へ時間を使いたいのかを考える。

この本から、私は進みたい方角をもらいました。

40代で仕事を辞めたい私が『ロングゲーム』を読んで考えたこと

ただ、方角さえ合っていれば、途中ですべてが計画どおりに進む必要はありません。

ブログを書いてみたら、画像づくりが面白くなるかもしれない。別のアイデアが生まれるかもしれない。誰かに教わったことから、思いもしなかった仕事につながるかもしれない。

寄り道は、時間の無駄とは限りません。

何が自分に合うのかを知るための探索で、大事なのは、失敗で終わりにせず、正解に持って行くことだと思います。

私が取り戻したいのは、20歳のころの遊び心

20歳のころは当然に、もう少し気軽でいられました。

失敗とかそういうのは考えもせず、「面白そうだから、やってみよう」と動けていた気がします。

今は経験が増えたぶん、先回りしてリスクを考えます。時間を無駄にしたくない。できれば最短距離を選びたい。始めるなら、きちんと結果も出したい。

けれど、これから始めるものすべてを「成功させなければならない仕事」にしたら、せっかく自由になった時間まで苦しくなります。

今の私が取り戻したいのは、無謀さではありません。

まず触ってみる。少し作ってみる。思ったものと違ったら、笑いながら設定を変える。そんな遊び心です。

20歳の好奇心に、40代の経験を組み合わせる。

どちらか一つではなく、その両方を使えることが、今から始める面白さなのだと思います。

『ルーキー・スマート』で見つけた、四つの力

そんな私が「好奇心をもっと上げたい」「果敢な行動力は、どうすれば得られるのか知りたい」と思って手に取ったのが、リズ・ワイズマンさんの『ルーキー・スマート』でした。

欲を言えば、ゲームの能力値のように、好奇心が50%くらい上がればいい。そんな期待もありました。

しかし、本を読んで見つかったのは、好奇心だけでは前へ進めないという、今の私には少し耳の痛い答えです。

私の読書メモには、永遠のルーキーに必要な資質として「好奇心・謙虚さ・遊び心・計画性」の四つが残っていました。

ここからは、本の内容をそのまま要約するのではなく、この四つを今の自分へどう引き寄せたのかを書いていきます。

好奇心――楽しみな入口を増やす力

これは、私にもあります。

棚卸しの中から、実際にやってみたことのひとつに、実は通ってこなかったポケモンがありました。『ぽこ あ ポケモン』を始めて、気づけばポケモンを300種類集めきっていました。時間をだいぶ浪費しちゃった感がありますが。

「やってみたかった」を一つ回収できたことは、これからの楽しみ方を考えるうえで、案外大きな経験だったかも?

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以前は「好奇心ステータスが50%くらい上がればいい」と思っていました。

でも、必要なのは好奇心の量を増やすことだけではありません。すでにある「面白そう」を見逃さず、次の行動へ渡すことです。

謙虚さ――ほかの人の知識で世界を広げる力

これからの時代に必要なのは、知識をすべて自分の頭へため込むことではないと思っています。

自分が知らないことを認め、詳しい人を探し、教わったことを自分の状況で試す。本やコミュニティ含め、ほかの人が持つ知識へうまくつながる力が必要です。

謙虚さとは、自分を低く見ることではなく、「そんなやり方もあるのか」と受け入れる気持ちです。

遊び心――失敗を次のアイデアへ変える力

20歳の私にあって、今の私から薄れていたのが、これです。

「まず試す。違ったら設定を変える」と考えれば、失敗は自分への評価ではなく、次に使えるデータになります。

ブログの記事も、AIの使い方も、最初から完成品でなくていい。試作品を作り、反応を見ながら少しずつ面白くしていけばいい。

LINEスタンプづくりも、その一つです。

なんだかちょっと面白そうでした。役に立つかを決めてから始めるのではなく、その小さな引っかかりに手を伸ばしてみる。それも、取り戻したかった遊び心なのだと思います。

計画性――楽しかった経験を積み上げる力

そして、今の私に一番足りないのが計画性です。

何を試すのか。いつ振り返るのか。何が分かれば、次へ進むのか。

この三つを決めなければ、好奇心は散らばります。せっかくの寄り道も、通り過ぎるだけになってしまいます。

計画性は、好奇心を縛るものではありません。

楽しかったこと、分かったこと、次に試したいことを残すためのセーブ機能です。

社会人としての経験を持ったまま、もう一度「教わり、試し、楽しむ人」へ戻るための視点をくれました。

毎日は安定しているけれど、この先にもう少し楽しみがほしい。新しいことを始めたいのに、失敗や遠回りが気になる。そんな人は、自分に足りない力を見つけるために読んでみてもよいと思います。

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まだ、これら四つをうまく使いこなせているわけではありません。好奇心のまま寄り道し、計画性のなさに困ることもあると思います。

それでも、気になったものには手を出してみる。違ったらやめる。面白かったら、もう少し続けてみる。まずは、それくらいで進んでみます。

まとめ:「いちから」ではなく、経験を持って小さく始める

40代から新しいことを始めるのは、正直きついと思います。

使える時間も体力も限られ、守りたいものもある。できない自分を見せる気まずさもあります。

だから、若いころと同じように、全部を捨てて「いちから」やり直す必要はありません。

これまでの経験を持ったまま、知らないことだけ教わる。必要な備えをしたうえで、面白そうなことを一つ試す。失敗したら、次に使えるものを一つ拾う。

最初から、残りの人生を決めるような答えを出さなくても大丈夫です。

「やらなければならない予定」ばかりのカレンダーに、「ちょっと楽しみな予定」を一つ加える。

40代の再出発は、きつくないふりをすることではありません。

きつさを知っている自分に合う難易度へ設定し直し、それでも楽しめる道を探すことです。

たぶん途中で迷子にもなります。そのときは、迷子になったところから、このブログに書きます。

私はそこから、これからの人生をもう一度おもしろくしていきます。


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